第57代理事長
本多 紀元
2026年度スローガン
2026年度理事長所信
1.はじめに
「丹波篠山青年会議所は丹波篠山市に必要か?」
この問いに、明確に「必要だ」と答えられる人はどの程度いるのでしょうか。
丹波篠山青年会議所は1970年の創立以来、半世紀を超える歴史を刻んできました。一方で、全国では青年会議所の閉鎖が相次いでいます。時代の変化とそれに伴うニーズの変化に対応できない組織は、誰からも必要とされず、姿を消していきます。私たちも例外ではなく、むしろその渦中にあります。
私は2015年に丹波篠山青年会議所に入会し、今年で12年目を迎えます。これまで、様々な役職を通して、JC活動を行ってきました。兵庫ブロックや日本青年会議所の委員会にも出向し、OBの方々とも懇親を深めていきながら、たくさんの人と関わりを持つことができました。多くの活動や人との関わりの中で、改めて青年会議所という組織の重要性を認識しました。責任ある立場に立って初めて見える景色があり、仲間と共に悩み、挑戦したからこそ分かる価値がありました。
「丹波篠山青年会議所は丹波篠山市に必要か?」
この問いに、私は明確に「必要だ」と答えることができます。
丹波篠山青年会議所は、丹波篠山市の未来を担う「若者のリーダーシップの開発機関」です。これまで、数々の卒業生が丹波篠山市でリーダーシップを発揮し、発展に貢献されています。先輩方が築き上げてこられた歴史と誇りを、私たちは次世代につなげていかなければなりません。そのためには、新しい時代にふさわしい挑戦を恐れずに続けることが必要です。
つまり、私たちの使命とは、挑戦を通じて地域の未来を創造していくことです。丹波篠山青年会議所が果たすべき役割を失えば、丹波篠山市の未来も揺らぎます。私たちは理想の未来を描きながら、改めて青年会議所の重要性を多くの人に伝え、同時に、私たち自身が身を持って証明していかなければなりません。
2.未来を創造するために
丹波篠山青年会議所は、この56年の歩みのなかで、時代の変化に応じて姿を変えながら活動を続けてきました。まちの産業構造が変わり、人々の暮らしが変わり、地域を取り巻く環境が変わる中で、私たちもまた、求められる役割に応じて挑戦を繰り返してきたのです。
そして今、少子高齢化の加速、地域人口の減少、そしてAIをはじめとするITの急速な進展によって、社会はかつてない大きな変化の只中にあります。これからの社会を担う青年に必要とされる資質や能力も、過去とは異なったものが求められています。
青年会議所は、若者のリーダーシップを開発する組織です。だからこそ、時代の変化の後を追うのではなく、その先を行かなければなりません。あるべき理想の社会のかたちを見据え、その未来を切り拓いていけるリーダーを育成していくことこそが、私たちの使命です。
そのために何より大切なのは、私たち自身が「変わり続けることができる」という意思を持ち続けることです。現状にただ安住するのではなく、常に未来を見据え、理想を描き、その実現のために果敢に挑戦し続ける人の集まりになることが、丹波篠山青年会議所のあるべき姿です。
3.開かれた組織へ
少子高齢化や人口減少が進む中で、地域の人と人とのつながりは年々希薄になっています。こうした状況下において、青年会議所が内輪だけで活動を続けていては、地域から必要とされる存在にはなり得ません。限られた仲間の中で交流を重ねるだけではなく、社会に対して開かれ、多様な人と関わる姿勢こそが、これからの青年会議所に求められています。
そのためには、地域の団体や行政と連携し、協働によって新しい価値を生み出すことが必要です。また、地域の若者をつなぎ合わせ、交流や学びの場を提供することも、青年会議所が果たすべき重要な役割です。さらに、例会には常にオブザーバーを招き、外部の視点を取り入れることで、活動の質を高めることができます。
加えて、兵庫ブロックや近畿地区、日本青年会議所への出向を積極的に行い、広い視野と経験を獲得することも欠かせません。そして、SNSやHPでの情報発信を強化し、私たちの活動をより多くの人に知ってもらうことも重要です。外部への発信を通じて、私たちの存在を地域に可視化し、共感や信頼を広げていきます。
内向きではなく、地域に開かれた存在となること。その姿勢こそが、青年会議所の存在意義を示し、地域から必要とされる組織へと成長していく道筋であると考えます。
4.成長できる組織へ
青年会議所は、若者のリーダーシップの開発と成長の機会を提供することを使命として掲げており、その使命を体現できなければ、入会する価値は大きく損なわれます。
そのためにまず必要なのは、青年会議所がどのような成長の機会を提供しているのかを、会員一人ひとりが改めて知り、理解し合うことです。例会や事業の運営、委員会での議論、出向による全国的なネットワークづくりなど、青年会議所には自己の成長につながる場が多く用意されています。しかし、これらの機会は、待つものではなく、自ら掴みにいくものです。それらを理解し、積極的に掴みにいきましょう。
また、仲間の経験を共有することも重要です。誰かの挑戦や学びを聞くことは、他の会員にとっても大きな刺激となり、新しい行動へのきっかけとなります。組織として、会員同士が経験を分かち合い、やる気を高め合う仕組みを整えていきます。
さらに、会員全員が個々に目標を掲げ、それを共有し、互いに応援し合う文化を築いていきます。オール・フォー・ワンの精神で仲間の目標達成を後押しすることは、自らの学びを深め、組織全体の成長を加速させます。
そして何より大切なのは、「ギバーの精神」です。人に与えることのできる人こそが、リーダーとして信頼され、社会から必要とされる存在になります。自分のためだけではなく、仲間や地域のために行動する。その積み重ねが、最終的には自己の成長へとつながります。
挑戦の機会を自ら掴み、仲間と共に支え合い、与える人となる。その営みの先に、真に「成長できる組織」としての青年会議所の姿があります。
5.選ばれる組織へ
地域には会社以外にも多くの団体や組織が存在し、その目的は交流、奉仕、経済活動、趣味など多種多様です。その中で、丹波篠山青年会議所が単なる一団体として埋もれるのではなく、明確に「選ばれる組織」とならなければ、存在意義は失われてしまいます。
そのためにはまず、私たちの目的や使命を明確化し、青年会議所にしかない価値を社会に伝えていく必要があります。青年会議所は「明るい豊かな社会の実現」を掲げ、次代を担う青年のリーダーシップを育成するという使命を持っています。この理念をわかりやすく示し、他団体とは異なる独自の強みとして打ち出していかなければなりません。
また、組織の魅力は理念だけではなく、そこで得られる居場所の安心感にもあります。会社以外の居場所として、会員一人ひとりが「ここにいていい」と思える心理的安全性の高い環境をつくり、仲間と共に挑戦できる組織文化を築きます。
さらに、青年会議所らしい事業を展開し、それを単年度で終わらせるのではなく、継続的に積み重ねていくことが重要です。継続によって地域に認知され、信頼される存在となります。そして丹波篠山市の課題に真摯に向き合い、解決に挑戦し、市民の声を地域や行政に届けることで、地域社会から必要とされる組織へと成長していきます。
加えて、青年会議所は世界規模のネットワークを持つ団体です。その強みを活かし、世界的な情報や知見を積極的に取り入れ、実践を通じて最先端の組織づくりを目指します。地方にあっても世界とつながる姿勢を持つことが、他団体にはない大きな魅力となります。
地域の青年から、そして地域社会そのものから「JCだから」と選ばれる組織であり続けること。それこそが、私たちが未来へ向けて果たすべき責務です。
6.おわりに
私たちは、まだまだ未熟な青年です。できることもあれば、できないこともあります。しかし、それは大した問題ではありません。大切なのは、自らの限界を理解したうえで、常に変わり続け、向上し続けようと挑戦をする姿勢です。自分らしさで不器用にぶつかって、失敗から学ぶことが、青年の美学です。
背伸びをしたり、見栄を張ったりする必要はありません。ましてや、人を貶したり、見下したりするのはもってのほかです。最高のリーダーを目指す仲間として、共通の目標に向かって、できることには真っ向から取り組み、できないことは互いに補い合う。そうして一人では成し得ない大きなことを実現していく。それこそが、組織であり、リーダーシップを学ぶ青年会議所の価値であると考えます。
「丹波篠山青年会議所は丹波篠山市に必要だ」と、誰もが答えられるような組織。それが、私たち自身の未来のため、丹波篠山青年会議所の未来のため、そして丹波篠山市の未来のためになることを信じて。
2026年度を、共に「未来創造」の一年とし、必ずや素晴らしいものにしていきましょう。
基本方針
| 総務 | · 理念の共有と組織基盤の強化 |
| 広報渉外 | · 地域からの共感を生む情報発信の推進 |
| 会員交流 | · 心理的安全性を重視した仲間づくり · 広い視野を育む出向の推進と支援 |
| 指導力開発 | · 目標を共有し合い、互いを高め合う文化の醸成 · ギバーの精神の開発 · 提供される成長機会の情報共有 |
| 社会開発 | · 青年会議所ならではのまちづくりを地域と共に実践 |
| 青少年開発 | · 青少年のリーダーシップ育成と教育機関との連携 |
| 会員拡大 | · 地域に必要とされる仲間を迎え入れる活動の推進 |
