理事長所信

2018年度理事長所信

~はじめに~

ときに人生は「旅」に例えられることがあります。山があり、谷があり、色々なものを背負いながら、それらを乗り越えていきます。進んだり、戻ったり、寄り道をしたり、何のために生まれ、何のために生きるのか、人は生涯をかけた長い旅をしているのかもしれません。ただ、何かを探す旅だけではなく、その中には何かを目指す旅もあります。不確定な道なき未来だからこそ情熱を持って切り拓き、たどり着く先に確かなものを手にすると信じて一歩を踏み出す旅があります。

1970年、この地の未来を明るく豊かなものにすべく篠山青年会議所の旅がはじまりました。以来、先輩方がとても大切な強い想いを受け継ぎながら続けてこられた壮大な旅は次年度、記念すべき50周年を迎えます。様々な変化が求められる時代にあっても、変えられない大切な想いを守りながら、我々は目的地を確かに見据え、この先も続く旅路を歩み続けていきます。

 

~愛郷の道~

近代以降、日本の交通手段は飛躍的な進化を果たしました。今でも日本各地で高速道路の建設が進み、新幹線や飛行機の利便性も向上し続けています。ただ、時間や距離の短縮は地域を発展させうるものとなる反面、景色を画一的にしてしまうことがあります。

しかし、どのように発展していっても、人々の記憶に変わらず残る故郷の景色には、その地で暮らす人々の姿があるはずです。篠山のように山に囲まれ田園の広がる地域は他にもあるかも知れませんが、この地に暮らす人々の記憶や郷土への想いはこの地にしかないものです。都市部の近くにありながらも火を絶やさぬよう連綿と守り伝えられる伝統と、変わらぬ景色への誇り。この愛する郷土と人々の暮らしを守るために我々にできることは何なのか。

この篠山の未来を豊かなものにするために、この地に住む人々のそのような想いこそ大切に受け継いでいかなければなりません。

 

~愛情の道~

未来への光というべき子どもたちを取り巻く環境は、様々な影響を受けながらより良いものにするべく刻一刻と変わっていくものです。一昔前にはなかった様々なものが現代にはあり、一昔前にあった様々なものが現代に同じようにはありません。しかし、どんな時代にあっても新たな時代の渦を乗り越えながら子どもを育てる親の想いや、教育現場の想い、地域の想いは変わらずあるはずです。それは我々自身が子どもの頃から、親や先生、地域の大人から受けた想いそのものだったはずです。

そんな当たり前の想いが表現しにくく、悩み多い時代の中だからこそ、我々自身が素直で暖かな気持ちを子どもたちに胸を張って伝えていかなければなりません。
何よりも大事にすべき光がいつしか今の我々と同じ目線に立った時に何を感じるのか、そして我々の父や母がどれほどの覚悟を持ち、どんな想いだったのか、今一度、想い巡らせ、この地の素直な青少年たちの明るく暖かい未来を育みましょう。

 

~情熱の道~

人のため、地域にために様々な活動を通して社会貢献することが延いては自分のため、家族のため、会社のためになることをこの地に暮らす青年経済人ならば誰もが理解しています。

篠山には多くの組織や団体がある中で、篠山青年会議所だからこそできる未来を担うリーダーの育成の道があるはずです。ここで活動する一人ひとりが青い今の自分を受け入れ、そんな自分たちだからこそ歩むことのできる学びの道に感謝し、その一つひとつの機会を大切にしなければなりません。「経験する」ということはどんな文献や、誰の話よりも学び多いものです。何ができるのか、何のために活動するのか、迷いの中から自信と誇りを見つけ出し、どこまでも熱く高く燃え上がる、決して消えない情熱を胸に行動していきます。

 

~同志の道~

青年会議所で出会う仲間は家族でもなく、また友達でもなく、同僚でもありません。普段はそれぞれの仕事をしていて、それぞれの立場があります。同じなのは未熟ながらも篠山の未来を明るく豊かなものにしたいという志です。この同じ志を持っているからこそ、共に行動し議論を重ねながら、互いのことを信頼し、いつしか家族となり、友となり、励まし認めあえる同志となります。出口の分からない暗く困難な道にあっても、同じ目的地を目指す仲間がいることほど嬉しいことはありません。「こっちに来い」と力強く方向を指し示すリーダーの存在ほど頼もしいものはありません。心を集め、互いに力を尽くす楽しさを感じながら、この限られた時間を同志とともに大切に歩みましょう。

 

~結びに~

この旅に集うのはまだまだ「大人」になっていない未熟な青年たちです。迷いの中にありながら、迷っていることにも気づかずにいるかもしれません。しかし、未熟だからこそ考えることがあり、迷いの中だからこそ何かを見出そうと動くことができるはずです。学ぶこと、貢献すること、力を出し切ること、それらに挑戦する機会を与えてもらえる、こんなにありがたいことはありません。我々自身が未来を担うとき、今動くこの経験こそが何よりの財産になるのですから。

「俺はこの道を行く」「お前はそっちの道を頼む」、ときに違う道を歩むとも目指す目的地は同じ。すべてはこの地に生きる大切な人のため、受け継いできた大切な想いのため、一心不乱に、しかし着実に、こころに熱く高く燃え上がる青い炎を灯し、篠山青年会議所の49回目の旅へと出かけましょう。

基本方針

一.故郷への想いを大切にするまちづくり

一.未来を担う素直な青少年育成

一.一つひとつの経験を大切にするリーダー育成

一.力を尽くし認め合う同志の拡大