理事長所信

2021年度理事長所信

~はじめに~

昨年発生した新型コロナウイルスは、瞬く間に世界的に感染拡大し、社会的や経済的、そして生命とあらゆる危機を引き起こしながら、今なお我々の生活にも大きく影響を与えています。今までの常識が通用しない、行うことすら容易ではないという価値観の変容を求められ、空に暗雲が立ち込めるように、先の見えない不安に脅かされる時代となりました。
しかし、このような時代だからこそ、更に飛躍できるという人の未来の可能性を魅せられる機会にもなり得ると考えます。それを示していけるのは、この丹波篠山青年会議所でなければなりません。
1970年、このまちに青年会議所が設立されてから、メンバーはいつの時代も地域のリーダーとして地域をけん引して参りました。「不易流行」時代は変われども、活動の根幹となる想いはいつも同じです。それこそ、半世紀にわたり活動を続けてこられた証でもあります。
世の中の在り方が大きく変わりつつある現在、丹波篠山青年会議所としての在り方を、地域のリーダーとしての在り方を今一度見つめなおし、更に明るく、更に豊かな丹波篠山の実現へ共に挑戦をして参りましょう。

~一生の共有財産~

人間関係が希薄になっていると云われている現代において、利害関係がないにも関わらず本気でぶつかり、本気で相手のために行動する。人の成長を心から願い、自らは嫌われ役に徹する。そんなことが出来る人間がどれだけいるでしょうか。
青年会議所は意識変革団体と云われています。利己から利他へ。青年会議所活動の中で苦楽を共にする事を通じて、心にある志の炎を燃え上がらせた同志は、かけがえのない財産となります。それは個人、組織、そして、地域の財産です。そんな素晴らしい「人財」である同志を一人でも多く増やすためには、活動する我々一人ひとりが魅力にあふれ、地域のリーダーとしての振舞いにて、人々を惹きつけることが肝要です。
まちに、自分に、一つでも多くの宝物を増やしましょう。

~持続可能なまちを目指して~

昨今、全国的に年少人口や生産年齢人口が減少していくことが懸念されています。ここ丹波篠山も例外ではなく、年少人口や生産年齢人口の減少は地域の深刻な問題として眼前に突きつけられています。市の人口ビジョン、将来推計人口によると、このままでは2045年には人口は約3割減となり、3万人を割る見込みです。平均年齢は57歳にもなると言われ地域経済にも大きなひずみが生じてしまうことでしょう。
丹波篠山は四季折々の豊かな表情とそこから生まれる特産物、そして様々な伝統工芸と素晴らしい文化が色濃く残るまちです。そんな素晴らしいまちで育まれた人は、心に必ず丹波篠山への愛情を持っているはずです。その想いを引き出し、「生まれ育ったまちの為に何かしたい」「より良く変えて行きたい」と考えられる人材を育てる仕組みを構築することが、明るく豊かな丹波篠山に繋がるはずです。
青年会議所の力だけでは、地域を変えることは容易ではありません。しかし、我々は地域のリーダーとして、率先して地域で影響力を持つ組織や行政との連携を行い、社会に変革とインパクトを生み出すことは可能です。我々には先輩諸氏が長きに渡り、活動を通じて築いてこられた多くの団体や組織、そして行政との信頼関係という財産があります。物怖じせず、挑戦して参りましょう。

~リーダーとして~

2000年代前半、⻘年会議所のアイデンティティとして、「社会起業家」という概念が示されました。社会起業家とは、営利非営利を問わず自由闊達に社会的価値のあることを創造、実践していく人間を指し示します。JCしかない時代からJCもある時代になり、市民団体でもない、単なる経済団体でもない第三の道「⼈間力あふれる社会起業家の育成」を⻘年会議所は自らの進む道としたのです。
それよりも以前から、我々丹波篠山青年会議所は地域のリーダーたる「人財」の育成、輩出機関というアイデンティティを持っていました。その背景には利害関係なしに切磋琢磨できる、品格と熱い想いを持った仲間の存在、そして越えたい背中があったからに他なりません。同時にそれは人を惹きつける魅力があり、丹波篠山青年会議所の活動が、連綿と続いてきた理由の一つでもあります。
⻘年会議所は自らを写す鏡であり、JCに真剣に向き合い続けると、最後に出会うのは自分自身の在り方です。「求めよ、さらば与えられん」成果を取りに行けば、必ず成果を掴める組織です。一人ひとりが自問自答の中から答えを見つけ出し、決してぶれることのない毅然とした活動を展開して参りましょう。

~さらに魅力あふれる組織になるために~

我々が地域のリーダーとしての自負心をもつ背景として、事業の一つひとつに対して、徹底した議論を行ってきた点があります。青年会議所とは名前の通り、会議に始まり会議に終わる会議運営を学ぶ組織です。そのため、会議の質が活動の質に直結するのです。ほど良い緊張感の中、丁々発止と議論が行われることがより良い未来につながります。したがって、場の設営を含め、その前後にも気を配り、メンバーがその会議で欠片ほどの気がかりもなく、全力を尽くせるようにする事は必要不可欠です。
また、現在まで紙媒体やホームページ、SNS、様々な手法を用いてJC運動の発信を続けて参りましたが、まだまだその運動を認知して頂いていない方もいらっしゃいます。市民の皆様に、更に我々の運動に対しての理解を深めて頂き、丹波篠山青年会議所が地域にとってかけがえのない団体であることを認識して頂けるようデジタルやアナログ、その時々に応じた様々なツールを精査しながら、想いを発信していきましょう。

~結びに~

青年会議所活動に限らず、自分の人生における様々な場面で、辛い、または苦しいと思いながらしていることはありませんか。自分で選択したことが、いつしか「しなくてはいけないこと」になってはいませんか。そのときあなたはリーダーでしょうか。
迷い、惑い、立ち止まってしまったときは周りを見てください。ここには信頼できる仲間や尊敬する先輩方がいます。その姿に勇気づけられ、奮い立ち、己を再確認できることでしょう。
いつの時代も偉大なリーダーの背中の格好良さに魅せられ、変革がありました。今度は我々の番です。我々自身がまちの指標となる気概を持ち、共に運動を展開して参りましょう。

基本方針

一、人生の財産たる同志の拡大

一、地域と連携し、愛郷心を育むまちづくりとひとづくり

一、地域の規範となるリーダーを育成する組織づくり

一、丹波篠山青年会議所の価値を高める総務広報活動